RECOMMEND
SELECTED ENTRIES
ARCHIVES
MOBILE
qrcode
LINKS
PROFILE
OTHERS

12
--
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
--
>>
<<
--

MARUSAN DealWatch

本邦企業の国内社債発行個別分析評価コメント、外国企業の国内債(サムライ債)分析評価コメントを定期的に掲載していきます。
<< 国内起債市場を斬る 起債評価:7/11〜7/15 | main | 国内起債市場を斬る 起債評価:7/25〜7/29 >>
国内起債市場を斬る 起債評価:7/19〜7/22
0
     海の日の三連休明けは、様々なメーカーの起債が目立つ展開となった。ノンバンクや総合商社、鉄道、サービス関連、更には財投機関等の公的セクターもあったものの、様々な格付けを持つメーカーの起債が相次いだのが特徴ではなかったか。


    社債の募集を行った事業会社は、年限の中心が5年と7年であったが、それ以外の短めや長めといったバリエーションも多く見られた。格付けがA格以上の高めのところでは、レンゴーと大王製紙が5年債と7年債の組合せを募集している。レンゴーは各50億円で、王子製紙は各200億円であった。三井化学も、R&IA−格・JCRA+格といった格付けであるものの、長めの10年債100億円を募集している。JCRAA−格と高格付けの伊藤忠商事は9年債100億円を募集している。9年は、社債の募集年限としては珍しい年限である。住友不動産の5年債は、R&IA−格・JCRA格という格付けから見ると、妥当な年限だろう。スワップ対比+10bpsでの募集となったが、過去の低格付けで社債募集に苦労していた時期から考えると、タイトなスプレッドに対する感慨も深い。また、ノンバンクでは、三菱UFJリースは、R&IA;格・JCRAA−格で、5年債200億円を募集している。


    初めての社債募集を行ったのが、岐阜県等でスーパーやホームセンター等を展開するバローである。格付けはJCRA−格と決して高水準ではないが、5年債70億円を募集している。スワップ対比+30bpsの水準は、他の募集銘柄と比較するとややワイドに見えるかもしれないが、歴史的な水準や小売という業態の特性を考えると、タイト気味なイメージであろう。ヤオハンやマイカルのように、日本の社債市場において歴史的に小売のデフォルトがエポックメイキングな事象となっていることを投資家は忘れるべきではない。


    格付けがやや低めな水準の発行体が、幾つかの社債募集に踏み切っている。対価断熱材関連のニチアス(旧社名は、日本アスベスト)は、3月に延期した3年債の再チャレンジで募集に至った。発行額は50億円で格付けはJCRBBB格である。スプレッドはスワップ対比+48bps程度であった。次に、日本板硝子は5年債200億円を募集しており、R&IBBB格・JCRBBB+格で、スワップ対比+65bpsのスプレッドであった。なお、格付けがBBB+(R&I)A(JCR)であっても、名古屋鉄道は業種の特性が評価されて、10年債100億円を募集している。


    梅雨も明け盛夏を迎える中で、起債市場はややラッシュの峠を越えた感が強い。今後の予定を見ると、ひと癖ふた癖ある銘柄のラインアップが並んでおり、その中では、日本政策金融公庫の財投機関債が高格付け銘柄で期待されるものの、年限の短さとスプレッドのタイト化から、投資妙味は期待できそうにもない。

    | - | 10:06 | - | - | - | - |