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MARUSAN DealWatch

本邦企業の国内社債発行個別分析評価コメント、外国企業の国内債(サムライ債)分析評価コメントを定期的に掲載していきます。
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国内起債市場を斬る 起債評価:7/11〜7/15
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    今年の7月は電力債の募集がないものの、メーカー等の事業会社による起債が多く、条件決定の件数は多く見える。実際のところ、78日は財投機関債と併せて13本に上ったが、15日も11本と本数は多くなっている。起債金額という面では、前週は三菱東京UFJ銀行が、計1,600億円の条件決定を行ったことが寄与していたが、この週も同様に、三井住友銀行とみずほコーポレート銀行の社債募集計1,600億円が金額の積上げに貢献する結果となっている。メーカー等の事業会社による起債が本数を稼ぎ、銀行社債が金額を積み増すという構造が二週続いたのである。

     

    三井住友銀行の普通社債は、四半期定例のベンチマーク債であり、5年物500億円が募集された。国債対比のスプレッドは+9bpsである。前週に条件決定された三菱東京UFJ銀行の普通社債のうち5年物は、国債対比+9bpsと同水準になっていた。格付けだけを見ると、三菱東京UFJ銀行はJCRAA格で、三井住友銀行はAA(JCR)格と1ノッチ下位であるのだが、起債量の少なさや5年債を購入する投資家の層の厚さから、消化に問題なかったようである。なお、4月の同行の5年物普通社債は、国債対比+17bpsのスプレッドであり、相当なタイトニングとなっている。

     

    一方、みずほコーポレート銀行の5年債は1,100億円と、4月債の1,300億円を下回る募集金額となった。イメージとしては、前回起債した414日は完全にみずほ銀行のシステムトラブルが解決しておらず、翌4月債の募集金額を積み増したということだろう。東日本大震災直後のシステムトラブルでは、日本の金融システムそのものにも悪影響があり、みずほフィナンシャルグループの重大な経営問題に発展したのである。結局、みずほ銀行とみずほコーポレート銀行の統合(状況によっては、みずほ信託銀行を含む可能性も)という方向性が打ち出されており、今秋にはみずほインベスターズ証券等の完全子会社化が予定されている。結果的にはグループの再編に時間を必要とするために、他のメガバンクに対する諸々の遅れが目立ってしまう。格付けは、JCRAA−格と三井住友銀行債と同水準であるが、国債対比のスプレッドは+13bpsと他のメガバンクより厚めになっている。同行の4月債は国債対比+21bpsのスプレッドであり、三井住友銀行債とのスプレッド差+4bpsを維持した中で、水準訂正が続いている。

     

    これでメガバンクによる普通社債の募集は一段落となるが、上期末に向けて地銀を中心とする劣後債の募集が出てくるのか、また、メガバンクや信託銀行等も劣後債を募集するのか、注目しておきたい。

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